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2004年9月17日 (金)

読書

読みたいと思う本がありません。ずーっと読んでいませんでした。
という訳で、数ヶ月前から新田次郎の本を読み始めました。全て学生の頃読んだものです。自分としては新田次郎の本は山岳物に限らずかなりすきなほうなので・・・。(山に登る人でも新田次郎の本が嫌いな人もいるらしい)
昨日 八甲田山死の彷徨 を読み終えたので、今朝は 聖職の碑 を鞄に入れて家を出ました。帰りの電車の中で本を開くと当時時々一緒に山を歩いた学友Sの字で 山を愛する男は善人であると言えるであろうか? と書かれたしおりが出てきました。まったく面映い文面であります。要は バンビは悪人である と言うことだと思います。
或る試験の前日、突然Sから 明日の試験はこことここが出るからな、しっかりやっとけよ という電話がありました。頼みもしないのに・・・果たして翌日の試験の結果は、ばっちりでした。Sはいい奴でした。
Sと南アルプスを縦走した時、下山路でちょっとしたことから道を誤ったことがあります。道無き道を焦っていた私の足は速くなり、Sは遅れがちになりました。突然何かが落ちていく轟音が聞こえました。振り返っても小尾根を挟んでいるのでSの姿は見えず、大声でSの名前を呼んでも返事が無く、その時の私の頭には ○○大生南アルプスで遭難 の新聞記事が浮かんでおりました。Sが滑落したと思われる場所へ急いで戻ってみると十数メートル下に座り込んでいるSが見えたので おーい!落ちたのか?大丈夫か?早くのぼってこーい! と声をかけました。するとSは ここまできてくれよ というのでした。しかし、自分としても一歩間違えれば というところです。さすがに ふざけるな自分であがって来い とも言えず仕方なくSのところまで降りていくとSの顔は泥にまみれ傷だらけでした。数回転しながら滑落したと言うことです。しかも涸れ沢の崖一歩手前で止まっていました。大きな怪我を負わなかったのが不思議なくらいでした。どうもSはその状況を私に見てもらいたかったようですが、その時の私の顔は Sお前は何をやってるの? と言う責めるような目をしていたそうです。結局その場からはもと来た道を戻り事なきを得ました。その翌年、北アルプス単独行中に今度は私が死の淵をうろつくことになります。一枚のしおりから色んな事を思い出した一日でした。Sはげんきかな?

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