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2010年6月14日 (月)

昭和の山旅⑤ 北海道/利尻岳・礼文岳

⑤利尻岳・礼文岳 昭和60年7月 一人旅(この手の山旅は一人でなければいけない)

計画としては大雪山からトムラウシ~十勝岳~富良野岳の縦走をメインとし、その前段階として利尻岳・礼文岳・礼文岳縦断を予定した。当時の山渓の特集で「島の山旅」に憧れて未だ見ぬ島を夢見て青春18キップ?を握り締めて上野駅から寝台列車に乗ったのである。

600702 青森から連絡船に乗る。昭和だから画像は悪い。車も古い。

函館から急行と鈍行を乗り継ぎ稚内には23時頃に着いた。途方に暮れるが近くの公園まで行きベンチに寝転んでみる。さすが殆ど日本最北の地は寒いのでそこでテントを張った。

翌朝一番のフェリーで利尻の鴛泊へ向かう。天候は良くない。吹きさらしのベンチで寒さをこらえながらただじっとしていた。一時間半がまんすると突然雲が切れて利尻岳が姿を現した。千七百ほどの標高だが、その姿は異様な鋭さと美しさを持っていた。たった三分間の光景である。再び利尻は姿を隠してしまった。

6007 船を降りて登山道へと向かう。何時の間にか空はすっかり晴れ、甘露泉に着く頃はばてていた。何しろザックには大雪~富良野岳までの燃料と食料が入っている。汗だくになりながら長官山に着き、避難小屋近くでテントを張った。

6007_2  暫くすると十数人の登山者が登ってきた。殆ど道内の人たちである。士別から一人で来た人に「避難小屋が一杯で泊まれなくなったらテントに入れてね」と宇野鴻一郎の官能小説を頂いた。

6007_3 未だ陽の高い頃から落陽するのを待つ。

6007_4 海一面に雲海、礼文島が雲に浮かぶ。

6007_5 19時半、太陽は長くのびた礼文島の左端、知床に沈んで行く。ここでは風光明媚などという言葉も単なる俗語と化してしまう。ただすべてが雄大なのだ。

翌日は強風が吹き荒れて視界が利かない。予定を変更して利尻山頂を往復することにした。幕営地に戻りお茶を沸かして一服すると強風に雨が加わった。急いで撤収、下山し鴛泊からフェリーで礼文島の香深へ。あてもないし寒いので誘われるままに知床の民宿に泊まることにした。

三日目、礼文岳に登る。本当は島全体を見渡せる筈だった。二時間半の粘りも虚しく民宿へ引き返す。翌日は礼文島を縦断するので民宿のお姉さんが詳しく説明してくれた。帰れなくなった人がいるとか、海岸の岩場は凄く大変だとかやたらと恐ろしい話だった。

四日目、礼文島縦断。バスでスコトン岬へ。ゴロタ浜では穴空き貝を拾う。ここの貝には小さな穴が一つだけ空いている。何故穴が空いているのかは歩きながら考えるのだ。海岸沿いを歩き宇遠内へ。呼ばれるままに売店に入ると何故かサービスでカレイを食べさせてくれた。元地までは岩場のある海岸線を歩き、礼文滝、地蔵岩を過ぎて舗道を行く。

600703 宇遠内附近?かな

600709 桃岩附近?かな

600713 五日目、香深港を後にする。民宿のお姉さんと宿泊客のお姉さんが見送ってくれた。かなり照れくさいが手渡されたテープを投げる。ギターのお兄さんはひたすら拓郎の「洛陽」を歌い続ける。

600716 フェリーは稚内へ・・・今思うとかなり昭和っぽい場面かも・・・。

民宿で見たテレビの天気図、やけに複雑に低気圧と前線が入り組んでいた。取り敢えずは旭川からバスで層雲峡へ、暗い中近くの公園で幕営するが雨が降り出す。ラジオの予報では暫く荒天が続くらしい。

と言うことであっさり諦めて翌日は帰途に着くことにした。朝、何となく後ろ髪を引かれる思い出ロープウエィの方を振り返ったが、ガスと雨で何も見えなかった。

600718  函館で一泊し、連絡船の大雪丸に乗る。次は何時来られるかなぁ、と思いながら見た函館のビル郡と大雪丸の白い航跡が印象的だった。

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コメント

若い頃に、こういう一人旅を経験されるというのは、うらやましい事のように思えます。

自分にはそんな行動力も、ましてや一人で山に行こうという気概もなかった。

バンビさんに比べると、自分はなんと生ぬるい世界で生きてきたのだろうかと思います( ̄ω ̄ ;

投稿: ありすと | 2010年6月15日 (火) 00時40分

ありすとさん、こんばんは。
単に遊びですよ。
結果として辛かったとか厳しかったとかはありますけど。
でも仲間と行く旅と一人で行く旅とでは得られるものが違うかも知れませんね。
その度毎に自分の青さが取れていく気はしてました。
今じゃ一人ではご飯も作れなくなりました。
布団も敷けません。
洗濯なんてもっての他です。
お茶は「おーい、お茶」ですよ。
老後は子供たちに身の回りの世話をしてもらうつもりです。

投稿: バンビ | 2010年6月15日 (火) 20時00分

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